戻る

Hilton Micro 75 運搬兼用台     

 コールに、Hilton Micro 75を使用しているが、例会の開始毎に箱から出して台へ置き、電源とスピーカー、音源へ接続するのが面倒。また例会が終わってから短い時間での後片付けも大変。そこで運搬台車を製作し、それをそのままコール時の台として使用できるようにすることを考えた。またスピーカーもその台へ取り付け、配線する作業を省略できるようにしたい。色々試行錯誤して改良し、現在の形になった。

.専用アンプ・スピーカー台の現在の状態は次のとおり。
持ち運び時

使用時

SP高く
1) Hilton Micro 75はケースから出して、レコードは使わないのでターンテーブルも外した。これを専用台車の上の段に載せている。ピックアップも通常jは不要ではあるが、ターンテーブルを載せれば即レコードが使えるよう残した。上面はダンボールを切ってカバーした。車で運ぶときは寝かせるので、そのときアンプが台から外れないようにゴムバンドで押さえた。
 
2) スピーカー(BOSE 101M)は、台の中央部に上下スライドする支柱を配置し、この最上部にピンで留めた回転アームに取付けた。スピーカーケーブルは伸縮できるようカールコードを使用している。 
少人数のときは運搬時倒した状態から90°起こし、ストッパーで留めただけで使用している。(中央写真)
人数が多いときは、支柱を上へスライドして伸ばし、頭の高さより上の位置にしている。(右の写真)
 
3) スピーカーの上面にマジックテープを貼り、専用パソコン台として使用している。 (これは少人数でスピーカーが下位置のときだけであるが) なお当然パソコン(Panasonic Let's Note CF-R7)の裏にもマジックテープの相手が貼ってある。 
 
4) AC電源ケーブルは5mのテーブルタップをアンプ裏に取付け、運搬時は台車の支柱に巻いている。Micro 75本体にはACコンセントが付いてないが、テーブルタップの空きへ他機器が接続できる。(2つ目のパソコンや、湯沸かしポットなど)
パソコン用のACアダプターもアンプ裏の空きスペースへ取付け、コネクタを接続するだけにしている。
 
.運搬兼用台の製作
1) 台車はDIYショップにあるパイプシステム作業台「イレクター」を使って製作した。 
イレクター(商品名)であるが、パイプと接続ジョイントから成り立っている。またパイプとジョイントは液体を注入してしばらく置くと相互が溶けて固定される仕組み。パイプは薄い鋼管にプラスティックがコーティングしてあり、かなり強度がある。内部が薄い鋼管なので結構重量があり、できるだけ簡素な構成にする必要がある。一方ジョイントはプラスティックだけなので、軽いが曲げ強度は低い。
 なお初期投資として、専用のパイプカッターが必要だが、それほど高価なものではない。なお接着剤はパイプやジョイントの売り場に注入器付きのものが売られている。
2) 運搬台車としての機能
台の後部に2つのキャスターを取り付けた。丸いパイプに取り付けられないので、アルミのアングル材をボルト・ナットでパイプに取付け、これにやや柔らかいプラスティック車輪の固定キャスターを取り付けた。後面最上部が運搬時の持ち手になるが、スピーカー保持金具がありやや持ちにくいので、今後改良の余地がある。
全て1つに載せられるのは長所。台車だけならそれほど重くないが、アンプとスピーカー、それにパソコンや書類などのケースを載せると全体でかなりの重量になる。車への上げ下し、エレベータが無い会場への階段での運搬は腰に負担がかかるので注意している。 
後部の支柱と底面をつなぐジョイントであるが、当初プラスティックのものを使用した。しかししばらく使っていると強度不足でヒビが入ってしまったので、スティール製のジョイントに替えた。これはかなり高価で重量も増したが、強度は格段に上がった。
底面にはパソコンやマイクなどを入れるバッグなどを置くため、3mmのベニヤ板をタッピングスクリューで張った。
 
3) アンプスタンドとしての機能
アンプ台はアンプの大きさに合わせた四角な枠とし、これに薄いアルミアングルをタッピングスクリューで止め、ここにはめ込むようにした。取り付け高さは安定性を重視し、操作できる範囲で低めにした。軽量化と底面への物の置き易さを考慮して支柱に片持ち構造で取り付けた。しかしこれもしばらく使用しているとジョイント部にヒビが入ってしまったので、後にコーナー部品を追加して対策した。なおアンプの裏には何もなく、むき出しになっている。 
底板には、台を置いた時、車輪と同じ高さになるよう脚を付けた。支柱がほぼ垂直になるようにしたが、転倒しないよう若干手前に傾くよう長さを設定した。
スピーカー支持支柱は、台車支柱の最上部とその少し下に十文字のジョイントを入れ、上下スライドできる構造とした。また上げた位置で固定できるよう、支柱に穴を空け、ピンで固定できるようにした。 
スピーカーは持ち運ぶ時コンパクトになるよう、折りたたみできる構造とした。スピーカー保持プレートの端をU字形にして支柱上端へピンで結合した。また使用時起こした状態で保持する必要があるため、台形のアルミプレート(アルミアングルで補強)でストッパを製作し、蝶番でスピーカー保持プレートに取り付けた。パイプ側には穴を空けてストッパーが固定できるようにした。
写真は上が運搬時、下が使用時の姿勢。 
スピーカーは裏にM6のねじ穴があるので、M6の蝶ナットで保持プレートに締め付けてある。
またスピーカーコードは伸縮できるよう、カールコードをオークションで購入し、適当な長さにカットした。(切った側のプラグは半田付けした)
 
.その他の改良
AC電源ケーブルは電器店でコンセントとプラグの間に入れ、抜き差しし易くするアダプタを見つけたので、これを購入してテーブルタップを接続できるようにした。
パソコン用のACアダプタをアンプ裏の空きスペースを探して取り付けた。(写真左下の箇所) このACプラグは切り取ってアンプの電源トランス一次時側へ直接半田付けした。DC側のケーブルは表側へ配線してある。
なおACアダプタの横(上)にあるメインアンプ基板は故障したので、同等品を製作し取り替えてある。
MUSIC(AUX)入力はミニジャックに取り換えた。またHiltonマイクケーブルのリモートコントロール端子が1個だけだったので、その上に1個追加した。

uploaded: 2016.12.29

inserted by FC2 system