45回転レコードを再生するプレーヤについて

(パソコンで録音するためのカートリッジ出力端子取付け)

 スクエアダンスでは永い間EP(毎分45回転の7インチ)レコードが使われてきました。永い間コールをしているコーラーは沢山持っていることと思います。先輩コーラーがコールを止めて、クラブに在庫しているかもしれません。現在は昔のEPレコードをmp3にして販売されているものも多いと思いますが、レコードはせっかくの財産ですので、これを利用するのが得策です。しかしパソコンに入れて利用するには適切なレコードプレーヤが必要です。レコードプレーヤがあれば、パソコンでMP3に変換して利用することができます。
 レコードプレーヤは「HARD OFF」等の中古機器を販売する店へ行けば入手することができます。Yahooオークションにも出品されています。但しジャンク品は動作が保証されていません。レコードプレーヤの中古品には高級なものとレトロな大衆向け製品があります。
 高級プレーヤはベルトドライブが多いのですが、安いジャンク品はたいていベルトが劣化して切れ、ありません。これでは回転さえしません。直流モーターで直接ターンテーブルを駆動するものもあります。ターンテーブルは直径30cm以上です。カートリッジはムービングマグネット方式が多く、ジャンク品は針が付いていないものや、カートリッジも付いていないものもあり、こういうものは使えません。カートリッジが付いていても周波数特性が平坦ではないので、アンプで補正しなければなりません。高級品を使うには、ハードルが高いと思います。
 スクエアダンスで使う程度であれば、レトロなプレーヤが利用しやすいです。回転数は微調整できるレバーが付いています。(写真の左下の丸いツマミ) ターンテーブルはほとんどが直径が20cm程度と小さく、上へ持ち上げればl外すことができます。昭和40年代に発売されたものが多いです。 このプレーヤは45回転と33回転の両方が切り替えて再生できます。
また交流60サイクルと50サイクル両方に対応しています。
 写真はターンテーブルを外した状態です。これはレトロな製品で、モーター軸にゴムの円盤(キャプスタン)を当てて回転を伝えます。中の黒い円盤がキャプスタンで、その右に細いモータシャフトが見えます。
 アンプを内蔵しているものが多いのですが、パソコンで録音するには回転さえすればアンプは壊れていてもかまいません。内蔵アンプも中には真空管を使ったものもあります。
このようなプレーヤはセラミックカートリッジが使われていて、周波数特性の補正が不要で、アンプ無しの出力でそのまま録音できます。写真はカートリッジを裏側から見たもので、右側の写真は使われている針の拡大です。針の右端に人工サファイア針が埋め込まれています。昭和40年代の機器はモノラルが多いのですが、SDのレコードはモノラルなので構いません。
 アンプ内蔵のプレーヤの場合、カートリッジからの出力を取り出す端子は無いことが多いです。アンプが内蔵されていないプレーヤーもありますが、出力がミニジャックではないものもあります。今回はこのプレーヤーにミニプラグ用の録音端子を付ける作業をします。このような端子(写真の左側の部品ミニジャック)を取り付けます。プレーヤーにドリルで穴を空け、付属のねじで取り付けます。この端子はパーツを扱う店で購入します。
 ミニジャックをボリュームツマミの横に取り付けたので、プレーヤーの上面から見ると、このようになります。((丸いボリュームツマミの右側)
 半田でシールド線を使い配線します。音量調整ボリュームの二次側にアースと信号線をそれぞれ接続します。白く細い線がピックアップ(カートリッジ)からボリュームコントロールへ来る線、灰色被覆のシールド線が今回追加した配線です。右側が配線図です。
 半田付作業は経験がないと、少しハードルが高いかもしれませんね。プレーヤをお送りいただけば録音端子の取り付けはお手伝いいたしますので、メールでご連絡ください。
 これで、ミニプラグでプレーヤとパソコンを接続すれば、Sound Engine などで録音できます。
 
作成 2022.8.24
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