ホーダウンをMIDIで作る
1.序
SDに使用する音楽は皆さんアメリカ製のレコードを使用されています。バンド演奏をされる方がおられこれでSDを踊る機会がたまにはありますが、例外と言っていいでしょう。最近のパソコンはパソコン本体だけでMIDIデータが演奏できる「ソフトウェア音源」がついています。MIDIの初歩の初歩だと思いますが使ったシェアウェアが初心者向けのもので意外と実用になるものができました。このバックグラウンドで演奏されている曲が今回作ったもので Turkey in the Straw というフォークダンスでおなじみの曲です。
2.MIDIの作曲・編集ソフト
フリーウェアではよいものが見つかりませんでした。私が使ったのはシェアウェアでMidiPadというソフトです。使用するには1200円が必要ですが、とりあえず20回は試用期間で無料です。次のサイトでダウンロードできます。Windows 98、MEでも使えます。
MidiPad for Windows95 (954KB) http://www.pluto.dti.ne.jp/~daiki/
3.準備するもの
カントリー&ウェスタン音楽の楽譜でギター等のコードが書いてあるものがよい。
4.MidiPadを使う
具体的な使用例があります。Midi Pad をダウンロードし、インストールするとファイルがいくつかできますが、この中にTutorial.htmlというファイルがありますのでこれをダブルクリックすると MidiPad On line HELP and TIPS −簡単作曲法チュートリアル−のページが表示されます。これをプリンターで印刷して手元に置いておくとよいと思います。
譜面の読み方、コードなどの説明は下記のサイトにありますので印刷しておくと参考になります。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~daiki/
のページ中の「作曲しよう」
をクリックすると表示されます。
1) 簡単作曲法チュートリアルを参照し作曲支援機能を使います。コード進行の設定から始め、この中では”3コード進行”を使うようになっていますが、作曲するわけではなく楽譜をそのままインプットしますので、準備した楽譜のとおりコードを入力します。
2) このあと各チャンネルごとにコード伴奏、ベースライン、ドラムパートを作曲支援機能に従って配置します。
3) メロディーは作曲支援機能に従って楽譜を見ながら音符のとおり音の高さと長さをマウスで配置していきます。これが少し時間がかかります。
4) これで一通り完了しましたので[演奏(P)]をクリックして聴いてみます。
5.曲の設定
1) テンポの設定
SDで使う通常のテンポは多くのレコードを聴いて数えてみると毎分126〜128ビートのものが多いと思います。MidiPadの[Chord]の下にある[Tempo]の欄をクリックして設定画面を出し、4/4拍子は1小節が2ビートになりますのでとりあえず
253に設定します。
2) 各楽器の選定
カントリー&ウェスタン音楽ですので伴奏楽器は初期設定したピアノをバンジョーに変え、メロディーはピアノをギターに変えてみます。次に各楽器の音量のバランスを変えます。MIdiPadの各パートの左端に音量設定がありますのでここの数字を変更します。ホーダウンとして使うにはベース伴奏とドラムパートをやや大きくしたほうがよいと思います。
3) コピー
楽譜では16小節しかありませんので、繰り返し演奏するため1〜16小節をコピーし17〜32小節を作ります。([編集][コピー]をクリックし、[全チャンネル]を指定し、小節を1〜16に指定した後、[編集][貼り付け]で17小節目に貼り付ける) さらに1〜32小節をコピーして64小節を作ります。
4) 主メロディーの楽器を変える
演奏が単調になるので33〜48小節を別の楽器で演奏させることにします。[編集][切り取り]を指定し、33〜48小節を切り取ります。次に[編集][貼り付け]で別の使用してないチャンネルの33〜48小節に貼り付けます。こうするとこの部分だけ別の楽器が主メロディーを演奏するようになります。楽器はバンジョーを指定してみます。
5) こうして気に入ったバランスがとれるまで楽器の変更、音量の調整をしてみます。あとはさらにコピーを繰り返し、全体の長さをレコードと同様 4分程度にします。
6.キーの変更
作曲支援ではC (ハ長調)になっています。G (ト長調)に変えてみます。[編集][変調]をクリックすると変調画面が出ますので[変調度]をクリックし[+3音半(G)]を選びます。これを全チャンネル実行すればGにキーが変わります。
7.録音
MD等に録音すればコールに使用できます。なお再生時の音の質、バランスはパソコンのソフト音源によりかなり違って聞こえます。
最終更新日 : 2002/04/06.