コーラーラブ アドバンス 定義 (訳)

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2020年10月13日改訂版


 (c)著作権 1982, 1986-1988, 1995, 2001-2020. Bill Davis、John Sybalsky およびCALERLAB 協会、国際スクエアダンスコーラーズ協会。この通知が表記されている場合、ロイヤルティなく派生物を転載、再発行、作成する許可がここに付与されます。この通知が表記された場合、ロイヤルティなしでこのドキュメントの一部あるいはすべてを引用する許可がここに付与されます。ここに含まれている情報は、いかなる派生または出版物においても変更または改訂されないものとします。

(訳者注.この翻訳では、ページ数は原本に合わせてありません)

内容一覧表

最初にお読みください . . . . . . . . . . . . .
地域的なスタイリング定義 . . . . . . . . .
一般ルール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
ダンサーをどのように呼ぶか. . . . . . . . . . . . . . . . .
開始時のフォーメーション . . . . . . . . . .
定義に使われている用語集 . . . . . . . .
フォーメーションが無い場合 . . . . . . . .
どのようにしてメインストリームの . . . .
 コールをアドバンスに拡張するか . . .
A-1 定義
A-2 定義

最初にお読みください
 この定義のセットはアドバンスリストにある各コールに対して真の意味を捕らえようとする試みである。これは、コールの正しい意味についての論争に対するレフェリーとして使用できるようにすることと、きちんとコールを教えるために役立つことを目的とする。コールの技術的な定義が最初に始めるのに、あまりに長いか複雑なものは、教えるための定義または教えるときのヒントを提供している。このように、定義は、上記両者のニーズに対応する。当然、ダンサーに対してはコーラーの判断指示でそうすべきであると思う時は、すぐに各コールの完全な定義をダンサーに紹介したほうがよい。

 この定義を使う前に、コーラーラブのベーシック/メインストリーム定義、コーラーラブのプラス定義、コーラーラブの整理番号、それにコーラーラブの標準フォーメーションと名称をよく理解してほしい。可能な限り、上記書類に定義されているコールや型をここでは用いている。定義を短く、解り易くするためである。

地域的なスタイリング定義
 コーラーラブはSwing Thru, Spin the Topのようなコールについて両手を上にあげたポジション、つまり手の平のスターを推奨してる。SD界の多くの地域ではすべての回転動作にフォアアームターンを使い続けている。フォアアームターンの使用に関する論争を避けるため、コーラーラブ協会は1992年、スタイリングには地域差があることを認識をする、という解決策を認めた。

一般ルール
 メインストリームとプラス定義に適用される一般ルールはアドバンスにも適用する。

向き合ったダンサー: 向き合ったダンサーは特に指定されない限り、男性と女性のどのような組み合わせでもよい。
カップル: 特に指定されない限り、カップルは男性、女性のどのような組み合わせでもよい。
向き合ったカップルのルール:
 普通Ocean Waveから始めるコールの中には向き合ったカップルからも出来るものがある。この場合ダンサーは最初前に出て一時的に右手Ocean Waveを作り、残りのコールを行う。コーラーが左手コールを指定した場合(例、Left Swing Thru)、ダンサーは一時的に左手Ocean Waveを作り、コールを行う。平行なWavesで行うコールがEight Chain Thruの体型でコールされた時もこのルールを用いる。

向き合ったカップルのルールはAdvanced コールのSwing and Mix, Fractional TopsとSpin the Windmill のみに適用される。
オーシャンウエーブ ルール: 普通向き合ったカップルから始めるコールの中にはWave から出来るものがある。この場合、すでに互いのダンサーの方へ前進したとみなし、指示されたコールの残りの動作を行う。このルールは一列のEight Chain Thru体型(例、Pass and Roll)から始めるコールが右手のBox Ciruculate 体型からコールされた時にも適用される。
オーシャンウエーブルールは次のアドバンスコールに限って適用される: 各コールに必要とされる手: Cross Trail Thru [W], Brace Thru [W], Pass and Roll [W], Pass and Roll YourNeighbor [W], Pass In [W], Pass Out [W], Pass the Sea [W], Split Square Thru [W], Split Square Chain Thru [W], Square Chain Thru [W], Left Square Chain Thru [LW]
右肩のルール: 2人のダンサーが互いに近づき、ぶつかりそうになる場合、右肩で通り抜ける。もし逆方向を向いた2人のダンサーが同時に同じ場所に来た場合、右手のミニウエーブになる。同方向を向いた、あるいは直角方向の2人のダンサーが同じ場所に来ることはあり得ない。
Split 対 Box: 多くのコールで2つの型がある: Split Circulate と Box Circulate; Split Transfer と Box Transfer; Split Counter Rotate と Box Counter Rotateである。Split 型のコールは8人のダンサーの体型で4人のグループに分かれてコールを行うのに使われ、Box は次のとき使われる:
●ただ1つのBox Circulate フォーメーションがあるときこのコールができる(例 平行なtwo-faced line のCenter 4 がBox Transferを行う)、または
●センターの4人だけがこのコールを行うとき(例 平行なウエーブから、センターズ Box Transfer、エンズ Zig Zag )
 カラムや平行なウエーブから単に"Box Circulate"とコールするのはよいことではない。その代わりにセンターズ Box Circulate(センターにとどまる)とCenters Split Circulate(自分が居るスクエアの半分にとどまる)を区別すること。いずれにしてもこのコールを行うとき、センターズと言うことである。
実行前   実行後    実行前   実行後

ダンサーをどのように呼ぶか 定義付けするために、特定のダンサーを区別する--例えばウエーブの両端の人。人を呼ぶには色々な方法があるが、アドバンスで共通な呼び方を決めてみた。参考のためここに記載する。

#1、#2、#3、#4: カラムに居るダンサーには時々番号が付けられる。一番前のダンサーが#1、その後ろが#2、というように。例えば下記のように番号を付ける。

ポインツとセンターズ: ダイアモンドとアワグラスにはポインツとセンターズがある。下図ではポインツに”P”、センターズには”C”と書いてある。

ボックス、ウエーブ、ダイアモンドのダンサー: 平行なダイアモンド、アワグラス、ギャラクシーではどの部分にダンサーが居るかを見分けられる。平行なダイアモンドにはボックスになったダンサーの中にウエーブがあり; アワグラスではボックスの中にダイアモンドがあり; ギャラクシーではダイアモンドの中にボックスがある。
 下図にウエーブのダンサーには”W”、ダイアモンドのダンサーには”D”、ボックスのダンサーには”B”と書いてある。

センターズとエンズ: すべてのライン型とカラム型のフォーメーションにはエンズとセンターズがある。フォーメーションの中心に近いダンサーズがセンターズであり、そのほかがエンズである--どちらに向いているかは関係ない。下図ではセンターズが”C”、エンズが”E”と書いてある。

隣の人Adjacent: 2人のダンサーが互いに近くにいて間にスペースも他のダンサーも居ない場合隣の人という。ダンサーがどちらを向いているかには関係がない。下図のダイアモンドとアワグラスにおいて、”A”と書いたダンサーは互いに隣の人であり:そのほかの人はどの人に対しても隣の人ではない。ボックスの図においてダンサー”B”と”C”は両者とも”A”に対して隣の人ではあるが、、互いにはそうではない。

リーズ(またはリーダーズ)とトレーラーズ: どのような1x2フォーメーション(例えば向き合ったダンサー、タンデム、背中合わせのダンサー)でも、1x2フォーメーションで外向きになったダンサーをリーダーズと呼び、1x2フォーメーションで内向の人をトレーラーズと呼ぶ。片方の肩だけを1x2フォーメーションの中心に向けた人はどちらでもない。下図において”L”と書いたダンサーズがリーダーズで、”T”と書いたダンサーズがトレーラーズである。書いてない人はどちらでもない。

センターズとアウトサイズ: フォーメーションの中心に近いダンサーズがセンターズであり; その他の人がアウトサイズである。ラインやカラムではエンドとアウトサイドは同じであり; 下図のそのほかのフォーメーションで”C”と書いた人がセンターズで、”O”と書いた人がアウトサイズである。

ベリー センターズ: セットの中心に対し最も近くに居る2人のダンサーをベリーセンターズまたはベリー センター2と呼ぶ。この用語は2人だけがセットの中心に最も近い位置にいる場合だけに使用する。下図では”V”と記入してある。

開始体型(フォーメーション)

 それぞれのコール定義にはそのコールの開始体型のリストがある。

 コールを開始することができるすべての体型をリストにする方法がないので、それらの体型に限定する必要はない。しかしながら、これは変な体型へ定義を押し込んでよいというライセンスでもない。下記のガイドラインが他の正当な開始体型へ導くものになるであろう; この以外のものは回避されるべきである。 

●リストされた体型はそのコールからできる通常最小のものである。より大きい体型はこの小さい単位から作られる。例えば、Switch to a Diamond は 1つのOcean Waveから開始するように定義されているが、平行なWaveからも行われ[平行なDiamondで終わる]、またTidal Waveからも行われる[Point-to-point diamonds で終わる]。
●適用に当たっては、一般ルール(Facing Couples, Ocean Wave)を使用できる体型であればそれも使ってよい。例えば Pass and Roll はたとえその体型が定義リストに表現してなくても、右手のBox Circulate体型からでも開始できる。
●リストに”only 限定”という語があれば、リストにかいてある体型からだけ使ってよい。Facing Couples や Ocean Wave ルールは適用できない。このようなものにはRecycleがある・・facing-couplesの定義はocean wave のルールに適用できない。
●2つの矛盾する規則が適用されるようなコールに対しては、あなたの使用法は不適当である。例えば背中合わせになったラインからCast a Shadow をコールすると Endsに矛盾をもたらす・・2人共にleadsであり、それぞれが他の人に対し右手同士となる。同時に右手ルールも適用されることになる。この矛盾により、Cast a Shadow に対してこの使用法は適切でない。
●コールしようとする体型が2つの異なった体型に分割できる場合、どちらにするのかを特定しなければならない。例えばDixie Style to a Wave はfacing couples または facing tandemのどちらからでもできる。もしこれがdouble pass thru 体型からコールされた場合、このコールをどの体型で始めるかがわからない・・どちらの方法で行うべきか。こういう場合はダンサーに対しどちらかを言わなければならない: "Centers Dixie Style to a Wave"か、あるいは"On the double track, Dixie Style to a Wave"

定義に使われている記述的な用語

 便宜上今までに定義されてない用語を使用した。もう一度Advancedに共通の用語を使ってみようと思う。以下がそのリストである。

Face In: 「その場で1/4セットの中央の方へ回転する」という意味。

Face Out: 「その場でセットの中央から逆向きに1/4回転する」という意味。
Line: 特に記述が無ければ、lineという用語は4人のダンサーのラインを意味する・・1方向むき、2方向むき、3対1、インバーテッド、等。

Touch: これはstep to an ocean wave と言うのと同じである。ダンサーは前進して右手をつなぎ右手のmini-waveを作る。

Touch 1/2, 3/4: Touch は1/4以外の分数が許される。例えば”Touch 1/2”は”Touch and Trade”と同じであり、同様に”Touch 3/4”は”Touch and Cast Off 3/4”と同じである。

Cast Off 1/4,1/2: Cast Off では3/4以外の分数が許される。ルールはCast Off 3/4 と同じであり、ダンサーは3/4動く代わりに、1/4あるいは1/2動く。
Left: このコールは右を左に、また適用できるのであればbelleをbeauに変換する。(Leftは右手回転あるいは右肩passが定義の一部に明らかなコールに限って修正するために使用されるべきである。
Left修正は通常次のうちの一つで開始するコールに使われる。
a) Right Pull By (例 Left Square Chain Thru, Left Split Square Thru)
b) Pass Thru (例 Left Dosado, Left Pass and Roll)
c) Tag The Line (例 Left 3/4 Tag, Left Turn and Deal)
d) Right Arm Turn (例 Left Turn Thru)
e) Turn [分数] by the Right (例 Left 1/4 Thru, Left Remake)
f) Touch (例 Left Touch 1/4, Left Spin the Windmill)
g) Turn to the right (例 Left Wheel Thru, Left Roll to a Wave, Left Chase)
向き合ったカップルのルールに適用する場合は Step to a Left Hand Waveを使う。(例 Left Swing Thru, Left Relay the Deucey, Left Fractional Tops)
もしダンスプログラムにLeftに限定した要素をもったコールがある場合は、そのコールはLeft 修正の代わりに使うべきである。(例 Reverse Flutterwheel)
Advancedのダンスでは、コールのLeftバージョンはリストで明示されていなくてもそのプログラムの一部である。
Reverseリバース:”リバース”修正は一定のコールに適用し、BeauとBelleを交換、時計回りと反時計回り(左右も)を交換する。アドバンスでは、下記にリストされたコールにリバースを適用するのがよく、他のアプリケーションのリバースは講習するか、または避けたほうがよい。
a) Rollaway
b) Half Sashay
c) Wheel Around
d) Courtesy Turn
e) Flutterwheel
f) Dixie Style to an Ocean Wave
g) Circle to a Line
h) Single Circle to a Wave
i) Swap Around
j) Recycle (from Facing Couples)

フォーメーションが無い場合
時には定義がダンサーに、その体型が心の眼の中にしか存在しない場合でさえ、「自分のパートを行う」ように要求することがある。例えば、Switch to a Diamondのコールで、WaveのEndsはそこにDiamondが無くてもDiamond Circulateを行う。同様にFlip the Hourglassでは、pointsはあたかも平行なWaveがあるかのようにRunを行う。下の各体型図では、対応する位置は例に取り上げた体型の位置は同じ数字で示してある。数字が書いてないダンサーは例に取り上げた位置がない。

平行なラインのendsはHourglassのpointsのような動きを行う。同様にhourglassのpointsは平行なラインのendsのように動く。

Diamondのpointsはラインのendsのように動き、Diamondのcentersはラインのcentersのように動く:

どのような体型でもvery centersの二人はhourglassのcentersのように動き、センターラインの外の2人はhourglassの他のcentersと同じように動く。

直角になったmini-waveの間にあるwaveはtharとしてあつかう:

どのようにしてMainstream コールをAdvancedに拡張するか
MainstreamおよびPlusでの一部のコールには、Advancedでは適用されない開始フォーメーションの制限がある。 これらのコールの定義は、Mainstream(Hinge、Recycle)またはPlus(Coordinate、Explode and(Anything)、Linear Cycle)にある。
 
 Hinge:メインストリームとプラスでは、このコールはミニウェーブからのみ適切である。 Advancedでは、このコールはカップルまたはミニウェーブからも適切である。 下記のA-1コールParnter Hingeも参照してください。
 
 Recycle
リサイクル:メインストリームとプラスでは、このコールはWaveからのみ適切である。 Advancedでは、このコールは向き合った Couplesからも適切である。 下記のA-2コール Recycleを参照してください。
 
Coordinate:Plusでは、このコールはカラムからのみ適切である。 Advancedでは、このコールは、定義を満たすすべてのフォーメーションから適切である。
 
Explode and(Anything):Plusでは、このコールはWaveからのみ適切である。 Advancedでは、このコールは、センターが2人共同じ方向を向いている一般的なラインからも適切である。 以下の「Explode and (Anything)」を参照してください。
 
Linear Cycle
:Plusでは、このコールはWaveからのみ適切である。 Advancedでは、このコールは一般的なラインからも適切である。

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