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翻訳後記

 改訂'13.6.12 改訂'06.1.19、'05.11.21〜25 藤岡

 Callerlab の定義を翻訳していて、気が付いた点、気になった点等を書いてみます。著作権の文には、「この通知を表記することにより、ロイヤルティなくインターネットでの再版許可はこれによって与えられる。」という意味のことが書いてありますが、和田氏の「Callerlabの許可は取ったほうがよい」、との助言により、英訳はあまり自信がありませんが、メールで許可を求めました。2週間ほどして回答が来て、単に「thank you」という文だけでしたが、「改訂時は連絡するので、反映するように」というようなことも書いてあり、一安心しました。
 各レベルの序文は岐阜サンデーの飯尾さんに英訳を添削していただき、これを反映して改訂をしました。

1.MS

1) Veer Left/Right
 ほとんど使われない動作が記載されています。「向き合ったカップルが一体でまたは2人のダンサーが、左(または指示により右)前方へ動き、各々がtwo-faced lineあるいはmini waveを作る」とあります。通常カップルで動きますが、向かい合った2人がmini waveになったり、mini waveが背中合わせになる、というコールはほとんど聞いたことがありません。
 追記'13.6.12:その後の改訂で2人のダンサーからのVeer Left/Rightは記述が削除されました。

2) Couples Hinge
 Partner Hinge はずいぶん前にMSからA1へ移行しましたが、4人1列のラインからのCouples Hinge は「開始体型−line または two-faced line」として、依然MSの定義に記載されています。けれどもこの動きはMSではほとんどコールされないですね。なおCouples Tradeも「開始体型: line またはtwo-faced line」と記載されていますが、ラインからのCouples Tradeもめったにコールされませんね。これは昔Dixie Twirl と言っていたように記憶しています。
追記'13.6.12:その後の改訂で4人1列からのCouples Hingeは記述が削除されました。

3) Grand Square
 内側の手をとるとき、一般のパーティーではエスコートになることが多いのですが、正しくは普通のカップル連手、と言われています。Callerlab のスタイリング説明では「普通のカップル連手が望ましい」 ”desired”と微妙な表現をしています。

4) Flutterwheel
 スタイリングに「Basic #6c と d を参照」となっていますが、こういう項目がありません。おそらく「Basic #7b と c を参照」の間違いと思われます。一応メールで指摘しておきました。
→これに対して回答が来ました。'05年12月の改訂版で訂正されるようです。

2.Plus

1) Linear Cycle
「Plus program においては適用しない」と注記したうえで「inverted linesやthree in one lines からでもpassing ルールが適用される」という説明がされています。Inverted lines からは左手と右手のmini-waveから行うことになるのですが、Plus定義の範囲内で行えるのですが、難しい動きになるのでPlusから除外しているのだと思います。Three in one lines から行うと片側がA1 のPartner Hinge を行うことになり、当然Plus の動きではありません。

3.A1/A2

1) Cross trail thru
昔はMSにCross trail thru があり、よくCross trail thru, Left allemandeのように使われました。A2の定義解説にこの名残があるように思います。「注: ”Cross Trail Thru To Your Corner; Allemande Left”と聞こえた場合は、Cross Trail Thru は一つの動きで、Pass Thru そして左肩でPartner Tag のように踊る。」と書いてあります。

2) Cast a Shadow
今までにコールされた経験はありませんが、Promenade から行う例が書いてあります。なお以前コールされてとまどったことがある、「ColumnからのCast a Shadowは行うべきでない」と書いてあります。

2) In roll Circulate
この解説にはHalf Way の図があり、「このコールは図のように半分にしてコールすることができる」 と書いてありますが、フリーソフトの”SD”をA2レベルで立ち上げ、1-1/2, in roll circulate と入力すると、Use of this modifier on this call is not allowed this level と表示されて動きません。なぜでしょう?なお2/3 recycle はC1に分類されていますが、SDはA2で動きます。

3) Chain Reaction
この解説では「Advancedでは、このコールは右手または左手quarter tag 体型からだけに限定する」となっていますが、”SD”はCenterがtwo faced line でも動くし、ends がmini wave になっていても動きます。相互に考え方の統一はできていないようですね。

4) Remake の定義をみると最初Cast 1/4 であり、Hinge ではないですね。従って3&1ラインからコールされた場合、一方がカップルになっており、partner hingeをし勝ちですが、これは間違いということになりますね。

5) Switch to a diamond, Switch to an Hourglass
「Advanced ではこのコールはWave からのみ使われる」となっていますが、実際にはTwo-faced line からもコールされますね。この制限をしているのはSwitch the line がC1に分類され、これと同様な動きになるからでしょうか?C-1の解説にも最初の方に「Advancedではwaveからのみであるが、C-1では一般のラインからも開始できる」と明記してありますので、Advanced でTwo-faced line からコールするのは違反ということですね。

6) Zig and Zag
「もし1つだけ指示された場合、leaders への指示であり、traileres は何もしない」となっていますが、今までに1つだけコールされた経験はありませんね。

7) Touch、Cast Off
Advancedの「定義に使われている記述的な用語」の中に「Touch は1/4以外の分数が許される、Cast Off では3/4以外の分数が許される」と書いてあります。MS、Plusではだめということですね。

4.C1

1)Little
Twin Diamondsからの説明がありますが、そこに描いてあるのは3/4Tagの図であり、説明も”Outsides Counter Rotate”と書いてあります。結果の図もTwin Diamondsからでも3/4Tagからのものでもありません。確認のメールを出したところメールで回答はもらえました。「翻訳からはとりあえずTwin Diamondsを削除するか"Points go as you are, all Little"を追記.してほしい」というような内容と思います。

2) Substitute
「アーチの下をくぐる人は前進、後退、あるいは横方向もある」とし、”Galaxy から、Centers Substitute Over One、あるいはThose In The Wave-Based Triangle, Substitute”の例も書いてありますが、横方向はLateral Substitute でC-2になっているはずですが?

3) 用語の解説があり、But、Finish、Ignoreなどの意味がこれを読んでわかりました。「Modifying用語」としてC-1定義の前に書いてあります。Butを使って最後のCast Off 3/4 の変わりに他のコールを入れる、というような使い方は始めて知りました。

3) Concentric
同一体型でも単なるConcentric とConcentric Diamondsの使い分けがあることを知りました。

4) The Axle とRegroup
Ends の人が互いにすれちがいますが、The Axleの場合はCross Cast Backですから、右側の人が先行して左へ行きますが、Regroupは1/4 Outの後Tradeとなっており、この場合は右肩ですれ違うことになりますね。

5) Anything and Weave
あまり使いませんがeight chain thru 体型からのweave の動きが説明されています。

6) Swing the Fractions
スタートは「出来る人が右手で1/4回転」となっています。普通のwaveから行う場合は問題が無いのですが、3x1ラインからコールされた場合は、カップルになっている人はHinge 1/4でもCast Off 1/4でもないので、これは出来ないということになりますね。

5.C2

(Anyone) Like a Ripple (Call #1, Call #2,....)はほとんど使ったことがありませんね。”SD”も動きませんし。
追記'13.6.12:最近のバージョンのSDでは動きますが、ちょっと間違った動きもあるように思います。

6.C3A

1) 私はまだ踊れません。ですから、とりあえず翻訳しましたが間違っているかもしれません。間違いがありましたらご連絡いただければと思います。
 追記'13.6.12:昨年C3aをやっと覚えて、少し定義の見直しをしました。
2) 原文ではAnything Reaction の中にBias Circulate とBig Block CONCEPT が記載されています。(翻訳では別の項目にしました。)単なる誤植と思われますが、目次にもこの2つが記載されていません。メールで問い合わせたところ、「'05年12月末の改訂で反映する」という回答が来ました。
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