パーティー録音をMP3でCD 1枚に

改訂'14.2.15 作成'05.6.10 藤岡

 40周年記念パーティーを2会場で行いましたが、その録音は幸いうまくできました。MD録音は4倍速でテレフォンピックアップを使いました。2会場で10:00〜16:00 合計10時間ありますがその編集を担当しました。まず頭出しをできるようにするため、トラックマークを入れ、余分な部分を消去しました。あとはいつものようにMDかまたはテープに録音するわけですが、コピーをとるのに演奏時間と同じ時間が必要でかなり面倒です。

 そこでパソコンに録音し、MP3ファイルに変換、これをCD-Rに焼く、という方法をとることにしました。パソコンに録音するときには、早送りはできないので同じ演奏時間が必要ですが、コピーはCD-Rに焼くだけですので、10分程度でできます。費用も実費100円未満です。

 MP3ファイルは1分が約1MBですので、10時間=600分として、全く編集しないままでも、600MBでCD-R 1枚に十分収まります。
 以下今回右写真のようなCD-Rが完成するまでの手順をご紹介します。

0.HDDへ録音またはコピー  ソフトはRockoonを使用しました。Sound Engineでも録音できます。MDのトラックマークを目安にして約1時間程度で区切り、録音しました。これが一番面倒で時間がかかる工程です。Wavファイルで録音されますので、HDの空き容量は5GB程度必要です。
 パーティー録音できる場所でACアダプタを使用することができれば、直接テレフォンピックアップをパソコンに接続し、mp3録音すればさらに手が省けます。mp3録音するソフトは「午後のコーダ」というものがあります。下記サイトでダウンロードできます。
http://www.marinecat.net/free/windows/mct_free.htm
 これをダウンロード・インストール・起動し、「ライン入力MP3録音」タブをクリックするとすると右図のような画面になります。これで「ミキサー設定」で録音レベルを調整し、「録音開始」をクリックすれば録音できます。録音は1日中放っておいてもかまいませんが、相当巨大なファイルになりますので、2時間程度で録音を一旦止めて再スタートしたほうがよいでしょう。
 最近はICレコーダーが安価になりましたので、録音はこれを使うのが簡単です。録音の音楽ファイルはMP3形式やwma形式になっています。ICレコーダーからはそのままHDDへコピーします。
 次のSound EngineやTWEで編集するにはMP3からWavに変換する必要がありますが、これも「午後のコーダ」の「MP3デコード」機能でできます。wma形式をWavにデコードするにはReal Playerが使えます。これをインストールするとRealPlayer Converterというソフトも同時にインストールされますので、これを使えば変換できます。
 Real Playerのダウンロードサイト:http://jp.real.com/?mode=rp
 
1.ファイル分割  録音したファイルは、録音時の操作にもよりますが、2時間以上の巨大なファイルですので、これをコール1チップ毎に分割する必要があります。
 Windows 7では下記のGroove Cutterがうまく動きません。そこでSound Engine を使って分割する方法に変更しました。以下その方法を解説します。
 録音をWavファイルに変換したらSound Engineでこれを読み込みます。録音全体を画面に入れるため、上方にある虫眼鏡に「−」記号が付いた縮小アイコンを7回程度クリックします。
 すると右図のように録音の全体が見渡せます。右図の場合5チップ分の録音で、白い隙間は休憩時間です。マウスで最初の青い波形部分をドラッグし、「コピー」をクリックします。
 ここで「スタート」釦からSound Engineをもうひとつ起動し、この画面上で右クリックし、「貼り付け」をクリックします。これで自動的に再生が開始されます。縮小アイコンを3回ほどクリックして見やすくします。一旦再生を停止させ、波形の適当な箇所をクリックしてコール開始部分を探します。これで頭切り等の編集を行い(編集は第2項参照)、名前をつけて保存します。
 最初のSound Engine画面に戻り、2チップ目をドラッグしてコピーし同様に続けます。
 
 [以下はファイル分割の旧方法です]
 これは「Groove Cutter]というソフトがあり、下記のサイトでダウンロードできます。ここに使い方も記載されています。http://djtakuzo.ifdef.jp/groovecutter/ ('13/1月現在このサイトはアクセスができないようです。必要な方は先にダウンロードしたものがありますのでご連絡ください。)
 起動すると右図のような画面が出ますので、[Play]を押してクリックして聞き、マークをつけたい箇所で[Pause]をクリックします。最初は[先頭マーク]をクリック、以後は[分割マーク]を必要箇所クリックします。最後に[最終マーク]をクリックします。マークをつけ終わったら、[wav分割の開始]をクリックすると分割したファイルができます。
 200分以上の場合、黒い画面で分割する必要があります。指示にしたがって入力すればよいのですが、最初は0-200に分割してファイルの名前をつけます。これが終わったら次は200-400に分割して別のファイル名をつけます。
2.編集  Sound Engine またはTWEを使い、編集を行います。下記はTWEでの編集操作ですが、Sound Engineでも良く似た操作です。なお現在TWEはネットから入手できません。Sound Engineの使い方は別のページをご参照ください。
1) 頭の不要な部分を範囲指定し、[編集Edit]→[削除Clear]で削除します。最後の部分も同様に不要部を削除します。
2) 必要に応じ、頭または最後を範囲指定し、フェードイン[Edit]→[Fade In]、フェードアウト[Edit]→[Fade Out]を行います。
3) 必要に応じ、不要な部分を範囲指定し、[Edit]→[Clear]で削除します。
4) 音量のレベルをそろえるため[Edit]→[Select all}→[Edit}→[Normalize]をクリックして最大音量レベルにします。
5) 以上を順次繰り返し、各チップ毎(HashとSingingに分け)の波形をそれぞれのファイルにします。
6) 数チップが1つのWavファイルになっている場合がありますが、録音したファイルを開き、演奏して聴きながら、切れ目を見つけ、波形の頭から切れ目までをマウスで範囲指定し、[Edit]→{Cut]とクリックしてクリップボードへ取り込みます。
 ・[File]→[New]をクリックし、新しいファイルを作成します。[Channels]は[Monoral]を指定します。
 ・[Edit]→[Paste]とクリックし、6)で切り取った部分を貼り付けます。最初から1チップになっていれば6)の操作は不要です。
 
3.保存 [File]→[Save as]とクリックし、名前をつけて保存をします。このときファイルが順序よく並び、後からアクセスし易いよう、ファイル名を規則的に命名しました。  ファイル名の書式: SDAA_BB_CC_S_Caller  (例:SD02_25_MS_Katsumata)
AA:01〜06で会場の分類・・・01プラス会場、02MS会場、03アドバンス会場、05セレモニー後、06前夜特別例会
BB:01〜33で01から順に一貫番号をつけます(1を01というように表記すると2の前に10が入るということが無くなります)
CC:SDのレベル、MS, PL, A2, C1
S:Hash Callの場合は無し、Singing Callには、Sを挿入
Caller:コーラーの名前
4.MP3変換  SCMPXを使いMP3ファイルに変換します。これはまとめてファイルを選択し、コンピュータの変換処理を待つだけです。CPUの周波数にもよりますが、かなり時間がかかります。お茶でも飲んで待ちます。パソコンで他の作業をしてもかまいません(ちょっと処理速度は落ちますが)。
 変換するソフトはほかに「午後のこ〜だ」があります。これのほうが変換速度は速いように思います。私は現在はこれを使って変換を行っています。
5.一覧表  ファイル名を見ればその内容はほぼ判るようになっていますが、念のためEXCELで一覧表を作成しました。
6.CD-R 焼付  CD-R焼付けソフトで作成したMP3ファイルと一覧表をCD-Rへ焼きます。ファイル容量はパーティー2会場分と前夜特別例会のコール合計で 258MBでした。CD-Rドライブにもよりますが、1枚焼くのに私の8倍速ドライブで7分程度でした。なお元のWavファイルも全部で4GB弱になりましたので、DVD-Rに焼いて残し、HDのWavファイルは消去しました。
7.装丁 最近のプリンタは背面が白いCD-Rに印刷できるのですが、私のプリンタは古い型でCD-Rへの印刷はできないので、写真付きのタイトルラベルを作成し添付しました。
8.試聴 パソコンへCD-Rを入れ、クリックするときれいな音で再生されました。MDは順に送ってしか聞けませんが、パソコンですと自由にファイルを選んで聞くことができます。まとめて聞きたければ、Windows Media Playerへファイルをまとめて追加すればOKです。最近のHDプレーヤメモリープレーヤへも即転送して聴くことができます。
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